
2020年2月16日、新木場スタジオコーストで行われたパンクラス312メインカード第3試合に出場した村山暁洋の記録です。
近藤有己選手とは、2013年6月30日に対戦しているので2回目の対戦になります。
その時は判定3-0、内容はレフリー3人とも30-29のギリギリの勝利でした。
近藤選手は直近では2019年5月26日郷野聡寛選手との打撃戦を制し、判定勝利しています。
長文になっています。取っていたメモから書いたのでちょくちょく加筆修正していきます。
減量話が多めです。
2019年11月28日(木)
パンクラス公式HPより近藤有己選手との対戦が発表されました。
まさかもう一度できるとは思っていなかったので、オファーをもらったときはびっくりしました。
ここからは試合の週の日毎の振り返りをしたいと思います。
2020年2月10日(月) 試合6日前
19:00から柔道をして、その後に明大前、ガッツマンへ行きました。
ガッツマンではスパーリングをお願いしていた高鍋明大選手が風邪で体調不良のため、練習に来れないということでした。
体格の合う伊関泰二郎選手と荒井勇二選手はいつも通りガッツマンに来ていましたのでスパーリングをお願いしました。
伊関さんはサウスポー、荒井さんにはオーソドックスでやってもらいました。
ボクシングレスリングとキックボクシングレスリングを行いました。
近藤さんは基本サウスポーで来ると想定をしていたけれど、近藤さんはサウスポーもオーソドックスも両方でき、スイッチをしてくるかもしれないので、二人の得意な方でお願いしてサウスポー、オーソドックス両方とスパーリングできました。
2020年2月11日(火) 試合5日前
午前中は墨田区にあるCAVEに行き、グラップリングスパーリングをしました。
ガブリのポジションからのシチュエーションスパーリングをして、膝立ちからのグラップリングスパーリング、立った状態からのスパーリングをやりました。
スパーリングが終わってから、打撃を出して貰い、それに合わせてタックルに入る練習をしました。
夕方からは麻布十番の樂でメンテナンスをしてもらいました。
夜は暁道場で高専柔道クラスを行いました。
道場生で試合へ出たいという方も増えてきていますので、そのためには、最低限の身体の強さは必要だと思いました。
身体を強くするなるには、寝業研究会のように怪我のしづらい寝業のスパーリングを多めにするのがいいと思いました。
その考えのもと、この日は、いつもより技術練習を減らして、体操→回転運動→補強運動→大外刈の打ち込み→寝業乱取り→技研究という流れでやってみました。
修正しながらこの方向でにやっていこうと思いました。
2020年2月12日(水)
午前中に軽く走り、汗を出しておきました。
この日は疲れを取るために午後は特に運動をせず身体を休ませました。
疲労回復と汗をかいておきたいので半身浴を1時間くらいしました。
2年前に引っ越した部屋のお風呂には追い焚き機能があるので、長く入っていてもお湯が冷たくならないのがいいです。
2020年2月13日(木)
お昼に麻布十番の樂で発汗療法とメンテナンスをしていただきました。
帰ってきてから夕方少し走りました。
夜は暁道場グラップリングクラス。
道場生に協力してもらい、道場内は暖房を効かせてタックルの打ち込み、ガブリの打ち込み、壁際での打ち込みをしてもらいました。
その間自分は前後のフットワークをしていました。樂でしていただいた発汗療法のおかげで汗がかなり出ます。
汗をだくだくかきながら、ごくごく水を飲みのは最高ですし、スタミナもつくのではないかと思いました。
ただ水がごくごく飲めないと相当きついですね…
寝る前に少し水を飲んだのですが、喉の渇きと空腹でなかなか寝つけませんでした。
冷蔵庫からトマトを取り出し、一つ食べたら少しだけ寝れました。
2020年2月14日(金)
計量前日、本格的に水抜きを始めます。
昼くらいから走りました。
サウナスーツとその上に少し着込んでランニングコースを3周走ります。体力的に少しキツかったですが、ゆっくり走りました。
大体1キロくらい落ちました。
夕方まで休んで夜の打撃クラスで指導しつつ汗出しをします。
この日も暖房をガンガンかけて協力してもらって汗は出たのですが、しんどくて水を取りながらだったので、終わった後にガッツマンサウナもしたのですが、思ったよりも落ちてなかったです。
一旦休んでから、汗を出すために道場内を走りました。
1時間の予定でしたが、しんどかったので30分で切り上げました。
少し不安は残りましたが、残りは当日に残し休むことにします。
寝ようと思うのですが、渇きと空腹で寝付けませんでした。
前日と同じようにトマトを食べたら、この日は逆にお腹が活性化して寝れなくなってしまいました。
結局一睡もできず、なるべく動かないで体力の回復に努めました。
2020年2月15日(土) 試合前日 計量日
計量時間は12時ちょうどから。
時間通り朝起きてランニングコースを走りました。
この日は水抜きメインです。
大体3周走ると1キロくらい落ちる計算ですので、残り1.5キロくらいなので5周走れば落ちると思いました。
かなり着込み、歩きつつも何とか3周こなしたところでかなりしんどくなったので一旦休むことにします。
時刻は10時少し前でした。
汗がひいて測ると800グラムくらいで1キロは落ちていませんでした。やはり最後は落ちが悪くなります。
着替えて、しんどいのでやや軽装にして10:30から残り2周走りました。
帰って測ると残り300グラム、汗もまだでているので何とかなるだろうとそのまま計量会場へと向かいます。
もしオーバーしても計量猶予時間内にはクリアできるだろうと思いました。
計量15分前に着いたので全裸予備計量を行ったら、リミット100グラムアンダーでした。
パンツ履いて計量出来そうで一安心です。
メインカードから計量を行うのでそれから12:10くらいに測りましたら、77.25と大丈夫でした。
計量クリア後にすぐに近藤選手と向かい合って写真を撮りました。
場所的にサウスポーだった気がします。
試合の説明を受けてからUFCファイトパス用の撮影のため控え室でリカバリーしました。
OSー1とオレンジジュース、リンゴジュース、ポカリスエットを飲みました。
固形物はウィダーインゼリー、メイバランスというのも導入してみました。
こちら2本飲みましたが、1本でよかったかもしれないです。
血糖値は上がったのと寝れていなかったので異常に眠くなってきてしまいました。
待っている間にインタビューをしていただいたのですが、きちんと応えられていなかったかもと心配でした。
ファイトパス用の撮影が終わったら、そのまま家に帰ることにしました。
いつもならお昼を食べるのですが、
帰ったらあれほど眠れなかったのに、短いですが1時間くらい熟睡できました。
その後に江戸川橋駅近くにある釜あげうどん屋「あつとみ」に行きました。
今まで近くに住んでいたのに知らなかったのが勿体無い程美味しかったです。
これから通ってしまいそうです。
うどんの大盛とカレー丼をいただきました。
帰ってお風呂に入り眠りました。
この時もぐっすり眠れました。
2020年2月16日(日) 試合当日
朝起きて、試合の準備をしました。
行く途中に新調したエポックマウスピースを忘れているのに気付けて良かったです。

呼吸も全然苦しくなく、つけたまま普通に話もできます。
金色も利用できるようになったので暁の文字は金色にしてもらいました。
いつもは自転車で行く駅までをゆっくり歩いて行きました。
歩いているときにガッツマンの桜田直樹館長より電話をいただきました。
体調がすぐれないので試合に来れないということでした。
桜田先生が来れないというのはよっぽどのことだと思いました。かえってやるしかないという気持ちが湧いてきました。
電車に乗って新木場駅に着き、戦いの場、新木場スタジオコーストへの橋を渡りました。
会場に着いたらマネージャーの遠藤さん以外、チーム村山はまだ誰も来ていませんでした。
控え室で着替えて会場の様子を見てから控え室に戻ったら、伊関さんがいました。
その後に用具チェックをしました。
少し休んでから、リングチェックを行ないました。
伊関さんとマススパーや動きの確認をしました。
その時に荒井さんが登場しました。
リングチェックを終えて、ドクターチェックをしました。
控え室に戻ったらバンテージを巻きに行きました。
今は審判の方の前で巻く必要があります。
バンテージを伊関さんにお願いしました。
レフリーにチェックをしてもらいましたが問題なくパスできました。
控え室に戻ってアップ用の服から試合用の服に着替えました。
そのくらいでプレリミナリーの試合が始まりました。
自分の試合はメインカードの3番目なので、プレリミナリー全3試合の1試合目が終わったあたりで、サーキットトレーニング1分×3本で息をあげました。
この辺りで、高鍋選手が来てくれました。
いつものことですが、試合前は頻尿になります。
待ち時間は、頻繁にトイレに行きました。
高鍋くんが用意してくれた椅子に座って、試合の時間まで待機しました。
メインカード2試合目、自分の前の試合の決着が着いてから伊関さんにゴリラジャンプを5本頼みました。
まずは、青コーナーからの入場で、近藤さんの入場曲、緊張しないように何回も聞いてイメージトレーニングしておきました。
赤コーナーの自分の番になったら、聞き慣れたイントロ。今回は入場曲を変えてTM Networkの「Get Wild」に変更しました。前の曲のMouse on the key の「最後の晩餐」も好きな曲です。
イントロから入って激しくなっていくのは入場曲にぴったりかなと思います。
CIty hunterのエンディングへの入りもいいですしね。
試合は、打撃できちんと距離を作って、タイミングを見てテイクダウンをする作戦でした。
テイクダウンを取るのはかなり難しいのではと考えていたので、全ラウンドで取れたのは良かったです。
ただ、テイクダウンできたのですが、すぐに立とうとしてきて、そこをバックにいったのですが、極めにいこうとしましたが、防御が堅く、立って向き直ろうとしたりする力が強くキープに力を割いてしまったのもあり、ガードを打ち崩せませんでした。
バックからの展開の手札をもっと増やしていかないといけないと思いました。
試合は判定3−0で勝利できました。
一本取れたら自信になれたのですが、まだまだ精進しないといけませんね。
試合後に近藤さんに挨拶をさせていただいたら「またやろう」と言ってくれました。
前回同様、今回も打撃ではもらっているところもありました。前回よりはよくなっていると思うのですが、3回目に向けてもっと打撃も伸ばしていかないといけないと思います。
今回の試合は、ベテランと呼ばれるキャリアになってきた中、そんな僕がまだまだ駆け出しであるかのような戦歴の持ち主の近藤有己選手とやらせていただけ、連敗中にも関わらず本当にありがとうございました。
応援にもたくさんの方きていただきありがとうございます。
AbemaTV、UFCファイトパスでもご覧いただきありがとうございました。
これからも打投極の回転を目指して精進していきます!
